1922

住友 日米板硝子の再建に乗り出す

それまで、住友は数多くの会社に投資をしていたが、直接人を送りその経営を引き受けた例はなかった。しかし、1922年日米板硝子の再建について住友は不足資金を融通し、直接経営に参画する決定を行った。住友銀行の大隅行一を常務取締役とし、工場長に大石公平を任命するなど、複数の住友の人材を日米板硝子の再建に当てた。当社は会社創立時から住友の支援を得て事業を行ってきたが、住友から経営陣が派遣され、当社に本格的に「住友精神」がもたらされた。それは「信用を重んじ、確実を旨とし、浮利に趨らず」という事業の指導原理だった。住友精神はその後も当社に脈々と受け継がれている。