1901

英国における唯一のガラスメーカー

19世紀の最後の四半世紀には、ヨーロッパ大陸のガラスメーカーによる生産が拡大し、激しい競争が続いた。また、主要な輸出先であった米国ではガラスの自給自足が可能となり、さらに熾烈な市場競争が繰り広げられた。
Pilkingtonが板ガラス事業に参入してから30年ほど経過した1903年までに、英国内の同業他社は次々に淘汰され、Pilkingtonが唯一のガラスメーカーとなった。Pilkingtonは1901年にRavenhead工場を買収したが、製品の取扱分野が幅広く、製造コストを低く抑えたことから、多くの革新や改善を実施することができ、市場における競争力を保った。