1917

リビー・オーウェンス社からコルバーン製法の特許権取得

特許譲渡証

杉田は、製壜から板ガラス製造事業への転進を決意し、1917年、トレド社からコルバ ーン機の製法特許権を取得したリビー・オーウェンス社と交渉を開始した。杉田は、訪米していた住友総本店支配人 山下芳太郎を、リビー・オーウェンス社 チャールストン(ウェストバージニア州)工場の視察に招いた。山下はそのプロセスに感銘し、「国家のためになる事業には積極的に進出すべきだ」と板ガラス事業を開始することに賛同した。その後、杉田はリビー・オーウェンス社とコルバーン製法の特許権譲渡に関する契約交渉に成功した。
杉田がこの契約に成功したときは、リビー・オーウェンス社もガラス製品を出してわずか数ヶ月しかたっておらず、また、世界でこの特許を譲り受けたのは杉田ただ一人だけだった。