1920

二島工場竣工と生産開始

操業開始したころの二島工場

二島工場は、当初1919年12月末の竣工予定だったが、土木工事の遅れや設計変更などで、完成したのは1920年9月となった。当時の工場は鉄骨平屋建が普通であったが、全館煉瓦で囲まれた2階建ての工場は、モダンな設計であった。1920年8月本火入れを行い、10月1日午前零時に待望の引き上げが開始された。ミラーを初めとする外人技術者の手でコルバーン式製板機の運転が始められ、午前1時に板状のガラスが切台に姿を現し、わが国初の板引法によるガラスが生産された。