1921

最初の経営危機

1920年頃からベルギー産の板ガラスが多く輸入されるようになっていた。ベルギーではあまり生産されていない当社の主力製品の厚板ガラスには大きな影響はなかったが、並板ガラスの価格が急落していた。加えて二島工場で製造上の問題が発生していた。夏場の天候不順による用水と電力の不足や、従業員の不慣れや燃料事情が良くないために不良品が多くなり、結果として、主力の厚板ガラスでは多くの不良在庫を抱える結果となり、1921年末には膨大な赤字と負債を抱え経営危機を迎えた。