1923

再建努力と初めての利益計上

わらを使った梱包のようす

大石工場長は、1922年に就任後、二つの抜本的な改革に取り組んだ。経費削減と人員整理という引き締めと、設備の改善と生産能率の向上という両面の改革だった。可能な限りの日常業務での経費削減および製造費の削減を検討・実施するとともに、組織の再構築を行い、職制・分掌を明確に規定した。電力不足に対しては変電所にボイラーと交流発電機の設置、給水不足に対しては新たな給水池を契約するなど、精力的に取り組んだ。さらに、ロット単位での販売を行うなど販売面でも工夫を凝らし、その結果1年もたたずに、創立以来初の利益金を1923年に計上した。