1928

初めての増資と生産能力の増強

1925年頃には、国内需要が伸び続けていたが、当社の生産能率の向上もこれ以上は望めない状況になっていた。そこで、生産設備の増設により増産体制を整える必要があった。当社の大屋取締役、および大石工場長がリビー・オーウェンス社に増資への協力を要請したが、ベルギーとの競合の懸念から、賛同が得られなかった。しかしながら、大石工場長の熱意によって住友合資会社の支援を得て、はじめて100万円の増資を行うことができ、摺ガラス加工場の新築や、1窯に2つの製板機を設置する1炉2機式に改造するなどして、生産能力は約3倍になった。