1954

日本安全硝子株式会社の設立

日本安全硝子 川﨑工場

1950年代に入ってから、日本ではモータリゼーションが伸展し、自動車用ガラスの需要は拡大の一途をたどった。当社は帝国化学工業が所有する川崎市宿河原の工場を買取り、1954年11月に日本安全硝子株式会社を設立して自動車用安全ガラス分野に本格的に進出した。同社は当社から素板ガラスの供給を受けて安全ガラスの製造を行い、販売は当社が受け持った。1956年には道路運送車両保安基準が改正されたことで、自動車のフロントガラスに強化ガラスや合わせガラスといった安全ガラスの使用が義務づけられ、ますます需要は高まっていった。