1955

複層ガラスの製造を開始

複層ガラスの技術導入 宮坂四日市工場長(当時) LOFでの研修

建築技術の進歩に伴い、窓ガラスは従来よりも大型仕様のものが求められるようになった。しかし、ガラス面が大きいと出入りする熱量が多くなり、建物内の温度は戸外の温度に左右され、夏は暑く、冬は寒くなるため、高い断熱性能が要求されるようになった。このようなニーズに応える製品として、1937年に米国LOF社は複層ガラス“サーモペーン”を開発していた。当社は1954年複層ガラスの技術導入契約を同社と締結し、1955年舞鶴工場で製造を開始した。当社が複層ガラスに進出したことは業界で大きな反響を呼び、製造開始に先立って引合いが相次いだ。当社の複層ガラスは製品名を“マルチライト®”と命名し、その後、1997年に“ペアマルチ®”に改称した。