1964

フロート板ガラスの製造技術導入契約を締結

導入契約の調印式

1959年、板ガラスの歴史を塗り替えるフロート製法が英国ピルキントン社によって開発された。この製法で作られたフロート板ガラスは、火づくりの美しさを持ちながら、完全に平坦なガラスが製造できる画期的な製法であった。当社はピルキントン社の開発発表から1週間後には技術供与の打診を行ったが、技術の一部が未完成のため供与できないとの回答を受けた。その後、1961年に中村社長が、1963年に渡邊社長が渡英して交渉が重ね、ついに1964年3月フロート板ガラス製造技術導入契約が締結された。当時、技術導入には政府の認可が必要であったため、中村会長が通産大臣など政府機関に導入の意義を説明し、同年8月ようやく政府の認可が下りた。